パソコンのモニターに映る書き殴られた文章は、一見無秩序のように見えるかもしれません。
しかし、試しにプリントアウトしてみてください。
印刷された文章をじっくりと見直すと、そこに全体をつないでいる軸がおぼろげながら浮かんでくることがあります。
たとえば、子供時代に貧しかった経験が自分の進路決定に影響を与え、さらにその決定どおりに人生を歩んできたことが見えてきたなどという具合に。
それに気づいたらしめたもの。
後は、その軸がよりくっきりと浮かぶように、書き殴った文章のなかから冗長な箇所を削ったり、文章全体の構成を組み替えていくなどして論理的な文章に仕上げていけばよいのです。
どんな自分史を書けばよいのかわからなかった人も、軸を明確に意識できるようになるはずです。