自分史を書く方法としては、様々な形式を試みるのも有効です。
「自分史」というと、「私は、○年○月○日に、○○をした」という叙述形式で書きつづるものというイメージをもっている人も多いかもしれませんが、それにとらわれる必要はありません。
あれこれと書き方を試していくうちに、「これならすらすらと書ける!」という形式が見つかるでしょう。
形式の一例として、架空の友人と対話形式で自分の過去を振り返るというのも、ユニークでお勧めです。
たとえば、
友人A「君は○県○市で幼年時代を過ごしたんだよね」
私「そう。小学校の側には小川が流れていてね、よくザリガニ釣りをしたものさ。あのころの私たちは……」
などという調子で自分の人生を語るのも、おもしろいでしょう。
文章を気楽に作成するためには、自分にとって書きやすい年代から書いていくのも一つの手です。
自分史だからといって、必ずしも0歳、10代、20代、30代というように順を追って書いていく必要はありません。
30代のときがいちばん楽しかったのであれば、まずその頃の思い出から書き始めるほうが筆は進むでしょう。
もちろん、次に50代のときの経験を書いて、その後に出生の時の話を書いても構いません。
すべて書き終えてから、構成し直せばよいのです。
要は、書き出しをどうするかに頭を悩ませるよりも、自分が書きやすい方法でとりあえず書き始めることが大切なのです。